突然広島で膀胱炎になり、地元ではないので病院を探すのに一日かかった、おがさひでこです。
ところであなたは、おしっこをするときに痛みを伴ったことがありませんか?
尿トラブルに悩む女性は多いそうです。
誰にも言えずに辛い思いをしている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
その痛みは「膀胱炎」の症状である可能性があります。
そこで今回は、
- 「膀胱炎」とはどんな病気なのか?
- 女性が罹りやすい理由とは?
- 膀胱炎を予防する食べ物とは?
をテーマに、「膀胱炎」にならない体づくりについて、
栄養士であり、国際薬膳士、マクロビインストラクターでもある私、イタリア料理研究家のおがさひでこがわかりやすく解説します。
最後に「膀胱炎」を予防する!免疫力をアップするイタリア料理をご紹介しますよ。
どうぞ最後までご覧くださいね。
「膀胱炎」ってどんな病気?その症状とは?
【膀胱炎】は膀胱が炎症を起こす病気です。
排尿時に痛みを伴うことが多く、繰り返しやすいといった特徴があります。
尿が白く濁ったり、血液が混じったり、排尿の詰まり感や残尿感があったりすることもあります。
多くは細菌感染によるものです。
軽い症状の場合には自然治癒することもあります。
ただし、重症化して炎症が腎臓にまで達すると「腎盂腎炎」という病気になる恐れが。
こうなると発熱や倦怠感、腰や背中の痛みまで引き起こしてしまいます。
また、細菌感染が原因ではない膀胱炎の場合や、別の病気が潜んでいる可能性もあるので、症状が出たら出来るだけ早めに泌尿器科を受診しましょう。
膀胱炎は女性に多い!その原因は?
膀胱炎は女性に多い病気です。
なんとほとんどの女性が一生のうちに1~2回、膀胱炎を経験しているそうです。
しかも繰り返し罹っている人が多いといわれています。
女性ならではの原因とは?
男性より女性に膀胱炎が多いのは、体の構造に原因があります。
女性は肛門から尿道や膣までの距離が近く、尿道自体の長さも短いため、細菌が膀胱内に入りやすく、炎症が起きやすいのです。
経血やおりものなどに含まれている細菌から感染する場合もあります。
女性は尿意を我慢しやすい傾向があります。
トイレを我慢すると、尿道や膀胱に入った細菌が増えてしまうので注意しましょう。
そして以外に知られていないのが、水分の摂取量が少ないという事もあります。
通常水分をしっかり取っている人は細菌が増えても尿で洗い流す力があるのですが、水分摂取が少ない人は洗い流せずに体内に菌が増殖し続けてしまうので注意しましょう。
膀胱炎の原因は「免疫力」の低下にあり!
肉体的、精神的に疲れがたまると膀胱炎に罹りやすくなります。
膀胱炎を予防するには、免疫力をアップさせることが重要です。
膀胱炎を引き起こす細菌には、大腸菌などの「常在菌」も含まれます。
常在菌とは、健康な人間の体に生まれたときから存在する細菌のことです。
大腸菌のほか、皆さんもよく耳にしている乳酸菌やビフィズス菌といった腸内細菌も常在菌です。
こうした細菌は通常は体に悪さをしません。
では、大腸菌は、どんなときに膀胱炎を引き起こすのでしょうか?
それは、免疫力が低下したときです。
免疫力とは“自己防衛能力”のことです。
免疫力が高ければ、体にとって不要な菌は退治されるので、膀胱炎などの細菌感染は起きません。
冷えや疲れ、ストレス、無理なダイエットや偏った食事などで免疫力が弱まると、常在菌すらも退治できなくなるのです。
これが膀胱炎の原因になります。
普段から体を温め、休息を取り、できるだけストレスを溜めない生活を心がけたいものですね。
そして、バランスの良い食事をしっかり摂りましょう。
膀胱炎にかかったら水分をたっぷり摂ろう!
多くの場合、尿道に入った細菌は、排尿と一緒に体外に排出されます。
1日に1500㎖程度を目安に、こまめに水分補給をして、尿量を増やしましょう。
トイレを我慢せずに、おしっこと共に細菌をどんどん洗い流すことが大切です。
水分といってもアルコールはNG。
コーヒー、紅茶や炭酸飲料なども避けてください。
水、お茶、麦茶やハーブティー、スポーツドリンクなど、刺激の少ない飲み物がおすすめです。
膀胱炎を予防するために効果的な食べ物とは?
細菌感染による膀胱炎を予防するには、免疫力を高めて、バランスの良い食事を摂ることが大切です。
どのような食材が効果的なのかを見ていきましょう。
なお、細菌が原因でない膀胱炎(「間質性膀胱炎」といい、中年の女性に多くみられます)では、これらの食材を避けたほうがいい場合があります。
「間質性膀胱炎」ははっきりした原因が分かっていません。
泌尿科を受診して、必ずお医者さんの指示に従ってください。
腸内環境を整えて免疫力アップが期待できる食材
免疫細胞は7割が腸内に存在します。
免疫力をアップさせるためには、腸内環境を整えることが大切です。
そのためには、食物繊維と発酵食品を積極的に摂り入れましょう。
腸内環境を整える食材
主な食材 | ||
食物繊維が豊富な食材 | 穀類 | 玄米 麦 とうもろこし など |
豆類 | 大豆 小豆 など |
|
芋類 | じゃがいも さつまいも など |
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野菜 | ごぼう キャベツ 白菜 レタス など |
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キノコ類 | 椎茸 しめじ えのき |
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海藻類 | わかめ ひじき など |
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発酵食品 | 納豆 味噌 ぬか漬け ヨーグルト チーズ など |
その他の免疫力を高める食材
ビタミンA、ビタミンCには、免疫力を高めるほか、傷んだ粘膜を修復する効果があります。
ビタミンDには、抗炎症作用があります。
免疫力を高める食材
栄養素 | 効能 | 主な食材 |
ビタミンA | 免疫力を高める 粘膜を修復する |
レバー うなぎ 卵 牛乳 乳製品 にんじん かぼちゃ 小松菜 春菊 など |
ビタミンC | 免疫力を高める 粘膜を修復する |
ブロッコリー カリフラワー ピーマン じゃがいも さつまいも イチゴ など |
ビタミンD | 抗炎症作用 | しらす 鮭 サバ 椎茸 舞茸 きくらげ など |
利尿作用のある食材
利尿作用効果のあるサポニンやルチン、タンニンを含んだ食材を摂り入れることも効果的です。
利尿作用のある食材
栄養素 | 効能 | 主な食材 |
サポニン | 利尿作用 消炎作用 |
小豆 大豆 納豆 豆乳 など |
ルチン | 利尿作用 消炎作用 |
蕎麦 |
タンニン | 利尿作用 消炎作用 |
蓮根 ブルーベリー など |
ポリフェノール | 利尿作用 消炎作用 |
クランベリー など |
このほか、スイカやきゅうり、冬瓜などにも利尿作用があります。
体を温める食材
冷えも膀胱炎を引き起こす原因の一つです。
- ねぎ
- 生姜
といった食材には、体を温める効果があります。
膀胱炎になったら避けるべき食べ物とは?
刺激物は炎症を悪化させます。
- アルコール
- 刺激物(唐辛子、辛子、わさび、香辛料)
- 人工甘味料を含むもの
膀胱炎になったら、こうしたものは避けましょう。
また、軽度の炎症で2~3日で症状が軽くなっても、病院で処方された薬は飲み切るようにしてください。
途中で服用を止めると、再発の恐れがあります。
治療期間は、刺激物は避けるようにしましょう。
イタリアンで膀胱炎を予防できる?
利尿作用のあるフェンネル(フェノッキオ)の料理
日本ではあまりなじみがありませんが、フェンネルと呼ばれる野菜があります。
イタリアをはじめ、ヨーロッパではポピュラーな野菜で、古代ローマ時代から食されていたようです。
せり科の植物で、爽やかな香りが特徴、ゆでると甘みが増します。
利尿作用があることでも知られています。
フェンネルは主に玉ねぎ状の鱗茎部を食べます。
葉っぱはディルによく似ていますが、別物です。
イタリア語では“フェノッキオ”といいます。
フェノッキオとオレンジのサラダは、イタリアではポピュラーなもの。
また、ベシャメルソースをかけたグラタンも定番料理です。
うちの対面の郷土料理レッスンでも作りますが、シチリア名物のフェンネルの葉っぱ、イワシ、サフランで作るパスタがとても美味しくて人気です。
私も大好きなパスタです。
免疫力を高めるイタリアン
おなじみのミネストローネは、野菜や豆類など、免疫力を高める食材がたっぷり!
体を芯から温めてくれます。
また、ビタミンCが豊富なカリフラワーやブロッコリーのパスタもイタリアでも広く食べられていて、免疫力を高めてくれて粘膜を修復してくれます。
まとめ
女性に多い「膀胱炎」の多くは、細菌によるものです。
それを予防するには、水分を多く摂ることと、免疫力のアップが必要です。
バランスの良い食事で、尿トラブルから体を守ってあげましょうね。
オンラインレッスンでは、季節ごとに体を整えるメニュー構成をしています。
10月のオンラインレッスンのメニューは、
- リンゴと蜂蜜ブルーチーズのサラダ、クルミがけ
- 色々キノコのリガトーニ、クリームソース
- スペアリブと根菜のバルサミコ煮込み(プルーン)
の3品です。
「色々キノコのリガトーニ、クリームソース」は、腸内環境を整えて免疫力を高めるキノコをたっぷり使い、デトックス効果が期待できます。
今回は栄養士・国際薬膳士の視点から【痛い「膀胱炎」を予防する!免疫力をアップする食べもの】についてお伝えしました。
季節に合った美肌効果や健康に役立つ食材が気になる、その食材でサッと作れる料理とレシピに興味がわきましたら、
「3ステップミニマムイタリア料理クオーレ」
オンラインレッスンでご紹介しています。
忙しい方も、遠方の方も、オンラインでご自宅からレッスンを受けられますので、気軽にご参加いただけます。
まずは体験会にご参加くださいね。
みなさまとお会いできる日を楽しみにしています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
朝晩、肌寒くなってくる時期ですので、冷えから体を守り、疲れを取る食事でパワーチャージしましょうね!
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